40〜50代の女性のご相談で増えている「髪のボリューム不足」。
年齢のせいだけでなく、体の内側の状態が髪に反映されているケースがとても多くあります。
髪は血液から栄養を受け取って成長します。
つまり、薄毛は“毛根の問題”ではなく、“全身の状態”のサインとして現れやすいのです。
そして、どこが薄くなるかによって、体からのメッセージは変わります。
ここでは、薄毛の「場所別に見える体質トラブル」を、少し専門的に解説していきます。
◆【頭頂部が薄くなる】
→ 心臓への負担/血液ドロドロ(血流不足)
頭頂部は、心臓から最も遠く、血流の影響を受けやすい部分です。
酸素と栄養を運ぶ血液が十分に届かないと、毛母細胞(髪を作る細胞)の活動が低下し、髪が細く・短くなります。
血流が落ちる背景には、以下のような要因があります。
・慢性的な疲労やストレス
・貧血、低血圧
・運動不足
・食生活の乱れによる 血液のドロドロ化(糖化・脂質の増加)
血液が粘度を増すと心臓はより強く働かなければならず、
その負担は末端の毛細血管にしわ寄せとして現れます。
特に頭頂部は“血液が届きにくくなる”影響が直撃しやすいため、
トップのボリューム低下は「循環のSOS」と捉えるのが正解です。
◆【生え際(前髪)が後退してくる】
→ アドレナリン過多(ストレス過多)による血管収縮
前髪の後退や細毛には、ストレスホルモン「アドレナリン」が深く関わります。
アドレナリンは危険から身を守るため、血管を一時的に収縮させる働きがあります。
しかし、
・常に気を張っている
・交感神経が優位な生活が続く
・睡眠の質が低い
といった状態が続くと、血管が緊張したままになり、
毛根への血流が慢性的に不足してしまいます。
生え際の毛は細くデリケート。
血流が少し落ちただけでも「抜けやすい」「よわい毛しか生えない」という状態になりやすいのです。
◆【耳の上・側頭部が薄くなる】
→ 甲状腺のトラブル(バセドウ病・橋本病)などホルモンバランスの乱れ
側頭部の薄毛は、ホルモンの影響を強く受ける部分と言われています。
特に、甲状腺ホルモンは髪の成長サイクル=ヘアサイクルを正常に保つ役割を持っています。
甲状腺の働きが乱れると、
・成長期の髪が短くなる
・休止期の髪が増える
・髪全体のハリ・コシがなくなる
といった変化が起こり、特に“耳の上あたり”が薄くなりやすいのが特徴です。
バセドウ病や橋本病ほどでなくても、
40代以降は“サブクリニカル(未病レベル)”でホルモンが揺らぎやすいため、
この部分がスカスカしてきたら注意が必要です。
◆【全体的にまだらに薄くなる】
→ 貧血&低血糖による「エネルギー不足」
髪をつくるには、大量のエネルギーが必要です。
そのエネルギーを作るために必須なのが 酸素(鉄) と 糖(血糖)。
● 貧血 → 酸素不足
● 低血糖 → エネルギー産生ができない
どちらか一方でも不足すると、毛母細胞はエネルギーを作れず、
髪は「抜ける」「育たない」「細いまま」という状態になります。
このタイプは部分的ではなく “全体が薄い”“髪に元気がない” と感じるのが特徴。
疲れやすい・フラつく・手足が冷えるなどの症状を伴う方が多いのも特徴です。
◆【まとめ】

薄毛は「髪だけの問題」ではありません。
体の巡り、ホルモン、エネルギー代謝、ストレス、栄養。
これらの“内側の不調”が最初に現れる場所のひとつが、髪なのです。
どこが薄くなっているのかを知ることは、
あなたの体のコンディションを読み解くヒントになります。
気になるサインがある方は、
まず生活習慣・睡眠・栄養を一度見直してみてください。
必要であればサロンでも体質チェックや改善のサポートができますので、
どうぞ遠慮なくご相談くださいね。



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