冬の乾燥・粉ふき・湿疹は“スキンケア”だけじゃ無理!〜肌バリア×炎症×食べる油で考える「内側からの美肌の作り方」〜

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こんにちは。眠れるサロン Plume blanche の佐藤です。

冬になると
「どれだけ保湿しても粉をふく」
「かゆみや湿疹が出やすい」
「肌がピリピリして守られていない感じがする」
といったご相談がとても増えます。

実はこの“冬の肌トラブル”、
スキンケアだけでは改善が難しいケースが多いです。

その理由は、
肌の土台となる“細胞膜”が、どんな油で作られているか
で、乾燥しやすさ・炎症の起きやすさが大きく変わるからです。

今日は、体の仕組み・栄養学・炎症反応を踏まえて、
冬の肌を根本から整える「油の選び方」をまとめました。

専門的な内容もわかりやすくお伝えしていきますので、
気になる方はぜひゆっくり読み進めてみてください。


1.肌は“油”でできている

細胞膜=油の質がそのまま肌質に出る理由

私たちの体は約60兆個の細胞でできています。
そしてその細胞の“外側の膜”=**細胞膜の材料はすべて「油」**です。

この細胞膜の状態によって、

◎ 水分を保持できるか
◎ 刺激に強いか
◎ 炎症が起きにくいか

などが決まります。

つまり、

食べている油の質=肌の質

と言っても過言ではありません。

特に冬に起きやすい
・乾燥
・粉ふき
・湿疹
・かゆみ
は、“バリア機能の弱り”と“炎症”が根本原因。

そしてこの2つは、
油の摂り方によって大きく変わってくるのです。


2.油の種類と役割

炎症と肌バリアを左右する3つの脂肪酸

油を選ぶうえで、まず知っておきたいのが
「脂肪酸の種類」です。

油には主に次の3タイプがあります。


① オメガ6(リノール酸)・アラキドン酸

植物油(サラダ油・大豆油・キャノーラ油など)や、肉の脂に多く含まれます。

● 体内で「プロスタグランジンE2(炎症物質)」の原料になる
● 肌の赤み・かゆみ・湿疹を悪化させる
● 痛み(生理痛・頭痛)も強くなる

特に、アラキドン酸の多い“肉の脂”を頻繁に食べると、
炎症反応が過剰に起きやすく、乾燥や湿疹が治りにくくなります。


② オメガ3(リノレン酸/EPA・DHA)

亜麻仁油、えごま油、青魚、キャベツや葉野菜などに含まれます。

● 抗炎症のプロスタグランジン(PGE1・PGE3)の材料
● 細胞膜を柔らかくし、水分保持力を高める
● 肌荒れ・湿疹・かゆみを落ち着かせる

冬の肌トラブルがあるなら、
“最優先で摂りたい油”です。


③ オレイン酸(オリーブオイル・キャノーラ油)

「炎症を悪化させないが、改善力も強くない」という中間の油。

ただ、
・酸化しにくい
・調理に使いやすい
というメリットがあるため、

普段使いの油として最適です。

※ ただし、リノール酸も“ゼロではない”ため、
“油の使いすぎ”は厳禁です。


3.なぜ揚げ物や加工品は肌を荒らすのか

オメガ6の過剰 + トランス脂肪酸の問題

揚げ物や加工食品が肌に良くないのは、
オメガ6過剰になるだけではありません。

実はもっと深刻なのが、トランス脂肪酸です。

トランス脂肪酸は、
・細胞膜を固くする
・炎症を悪化させる
・アレルギー反応を強める
など影響がとても強く、
乾燥性湿疹が治りにくくなる原因になります。

● スナック菓子
● 菓子パン
● マーガリン
● クッキー・ビスケット
● 揚げ物(外食は特に)

こういった食品が続くと、
肌の炎症レベルが上がり、乾燥・かゆみを繰り返しやすくなるのです。


4.肌に良いオメガ3は

「油ではなく、野菜と魚」からとるのが最強

「オメガ3=亜麻仁油をかける」というイメージがありますが、
実は亜麻仁油やえごま油は酸化しやすいというデメリットがあります。

そのため、
・大量にかける
・加熱する
・開封後に長く置く

などは逆効果になることも。

そこでおすすめなのが、

◎ 野菜からとる
◎ 魚からとる

という方法。

とくにおすすめの野菜は、

・キャベツ
・レタス
・ほうれん草
・春菊
・クレソン

生で食べることでオメガ3の吸収率も上がり、
消化も助けてくれます。

そして一番のおすすめは魚。

青魚(サバ・イワシ・アジ・サンマ)を
週2〜3回食べるだけで、肌の乾燥が落ち着き、
粉ふき・湿疹が出にくくなります。


5.肉の脂が増えると炎症体質へ

アラキドン酸と痛み・かゆみの関係

肉の脂に多く含まれるアラキドン酸は、
プロスタグランジンE2の原料。

PGE2が増えると…

・かゆみ
・湿疹
・乾燥悪化
・生理痛
・頭痛
・アレルギー症状

など、身体の“痛み・炎症・不快感”が高まりやすくなります。

だからこそ、肌トラブルがある時期は、

◎ 肉を控えめに
◎ 魚を増やす

これだけで体の炎症レベルが大きく変わります。


6.おやつにも注意

チョコはカカオに含まれるニッケルが原因になることも

チョコレートは美容に良いイメージがありますが、
実はカカオには

● ニッケル
● 鉛

などの金属が含まれており、
金属アレルギーの引き金になることがあります。

特に
・かゆみ
・湿疹
・手荒れ
がある方にはおすすめしません。

代わりに、

・干し芋
・果物
・素焼きナッツ(アレルギーがなければ)

など「炎症を起こしにくいおやつ」が安心です。


7.まとめ

冬の肌は“油の質”で変わる

冬の乾燥・粉ふき・湿疹に悩む方は、
スキンケアよりもまず“油”を見直してみてください。

効果の出るポイントは次の5つ。

① 調理油はオリーブオイル or キャノーラ油に絞る
② 油は使いすぎず「控えめ」に
③ 加工品・揚げ物・スナック菓子はトランス脂肪酸に注意
④ オメガ3は「野菜」と「魚」でとる
⑤ 肉より魚を多めに
⑥ チョコレートは金属アレルギー悪化の可能性があるため注意

油の選び方を変えるだけで、
肌の水分保持力、バリア機能、炎症の起きやすさに変化が出てきます。

乾燥や湿疹で悩んでいる方は、
ぜひ食事の油から見直してみてくださいね。

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