〜症状を“抑える”≠体が整う〜
最近、サロンで「ニキビ改善のためにピルを飲み始めました」という声をよく耳にします。
確かに、女性ホルモンを補うことでニキビが落ち着く方は一定数いらっしゃいますし、皮膚科でも一般的に提案される方法です。
ただ一方で、ニキビが落ち着いてきた頃に、こんな新しい悩みを抱えて来店される方も少なくありません。
「肩こりがひどくてつらい」
「むくみやすくなって体が重い」
「気分が不安定になりやすい」
「頭が重い、眠りが浅い」
一見、ニキビやピルの服用とは関係のない症状に思えるかもしれません。
でも実は、ニキビを“根本から改善できていない”ことで、別の不調として現れてくることがあるんです。
■ ピルでニキビが治ったように見えるのは“ホルモンを抑えているだけ”
まず大前提として、ピルは 「ホルモンを人工的にコントロールする薬」 です。
女性ホルモンを外から補うことで排卵を抑えたり、ホルモンを安定しているように“見せる”働きをします。
そのため、
・ニキビ
・生理痛
・PMS
などの症状が軽くなる人もいます。
ただし、これは 症状を抑えているだけで、根本原因にアプローチしているわけではありません。
■ ホルモンが乱れる「本当の原因」は皮膚に出てこない部分にある
ホルモンバランスが乱れる背景には、必ず“土台の問題”があります。
- 鉄・亜鉛・ビタミンB群などの栄養不足
- 睡眠不足・自律神経の乱れ
- 血糖値の急上昇・乱れ
- 慢性的なストレス
- 腸内環境の悪化
- 炎症体質
これらの問題が積み重なると、ホルモンは簡単にアンバランスになります。
その状態をピルで一時的に整えているように見えても、
根本の土台が整っていないままだと必ず“別の不調”という形で現れます。
■ だから、ニキビが落ち着いたのに体がつらくなる
ピルによって症状だけが抑えられると、本来体が気づいてほしい“サイン”が隠れてしまいます。
そして、その隠れた負担は次のような形で現れてきます。
・肩から首にかけてガチガチ
・背中の緊張が強く抜けない
・血流が悪くむくみやすい
・呼吸が浅い
・自律神経が常に緊張状態
・お腹が冷えて固い
これは、ホルモンが整っているように「見える」だけで、
体はまったく整っていないという状態です。
■ ピルは悪者ではない。
ただ「ピル=体質改善」ではないことを知ってほしい
誤解してほしくないのは、
ピルそのものが悪いわけではないということ。
必要な方には必要なお薬ですし、生活が楽になる人もいます。
ただ、
●ピル=ホルモンが整う
●ピル=根本改善
●ピル=ニキビの原因が解決
これは違います。
ピルは“症状を覆ってくれる存在”ではありますが、
その裏側にある 体が乱れる理由までは整えてくれません。
だからこそ、ニキビが落ち着いたのに体のつらさが残ったり、別の不調に悩む方が多くなるのです。
■ 本当に体を変えたいなら「原因」へ目を向ける
本当にニキビや生理痛、むくみ・肩こりまで楽にしたいなら、
注目するべきなのは“症状そのもの”ではありません。
- 栄養状態が十分か
- 食事のリズムが整っているか
- 血糖値が安定しているか
- 腸がしっかり働けているか
- ストレスに強い体か
- 眠れているか
こうした 「ホルモンが乱れる理由」 を整えることが必要です。
ここが整うと、
ホルモンは自然と安定し、薬に頼らなくてもニキビや生理痛は落ち着き、
肩こり・むくみ・だるさも同時に改善しやすくなります。
■ サロンでできること
—あなたの体の“声”を読み解くお手伝い—
施術中に手を当てると、
その日の体調や負担が手から伝わってきます。
- 血流がどこで止まっているか
- どの筋肉がオーバーワークなのか
- 逆にどこがうまく働けていないか
- ホルモンバランスに負担が出ているポイント
- 呼吸や自律神経の状態
こうした“体の声”を知ることは、
本当の意味での体質改善の一歩目です。
ピルを飲んでいるかどうかではなく、
大切なのは 「今、あなたの体がどうなっているか」。
そこを一緒に整えていくことで、
症状を抑えるだけのケアではなく、
“根本から整う体” へと変わっていきます。
■ 最後に
ニキビや生理痛は本当にしんどいもの。
まず症状が落ち着くことは、とても大切です。
でも同時に、
“症状が落ち着いた=体が整った”ではない
ということも知っておいてほしい。
体は、見過ごされた不調を別の形で必ず伝えてきます。
サロンでは、あなたの体の声を丁寧に受け取りながら、
「いま何が起きているのか」
「どんなケアが必要なのか」
を一緒に読み解いていきますね。
あなたの体がもっと軽く、もっと楽に、
そして安心して過ごせる毎日になりますように。




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