ダイエット中のアナタ。その運動、その頑張り、無駄になってませんか?
運動することって、体にとってすごく良い事です。私も適度な運動は大賛成!
人間は《動物》。動くものなんです。動かない生活が、体に与えるマイナスはとっても大きい。
しかし、ダイエット目的で運動を始める方で、運動がまったく効果がないばかりか、逆効果になっている人がいます😖頑張っているのに、逆効果なんてツライ。
ここでは、ダイエットで、《運動をしていい人・ダメな人の違い》、《運動がダメ人はどうしたらいいのか》を解説します(^^)/
違いを知って、対策に取り組めば、運動で痩せたい部分がしっかり痩せれるアナタに変われますよ♪
ダイエットといえば?
アナタは、ダイエットする時、何を行ってますか?現在、ダイエットを行っているという人のほとんどが、《食事》か《運動》かを行っています。
痩せるということは、摂取カロリーが、消費カロリーより少なくなることです。
摂取カロリー<消費カロリー → 痩せる!!
その為、ダイエット法として食事を減らして摂取カロリーを減らすか、運動を増やして消費カロリーを増やすという方法がとられます。どちらも併用して行っているという人も多いでしょう。
しかし、せっかくキツイ思いをして頑張ったのに、なんの成果も得られないばかりか、逆に食欲が増して、太ってしまった‥😨疲れるばかりで、思ったような結果がでない…😭、痩せてほしい所は痩せずに、痩せてほしくない所ばかりが痩せる…そんなお声も多くあります。
果たしてそれは一体、なにが原因なんでしょうか?
運動がNGになる理由とは?
一生懸命、キツイ運動を頑張ってる!けど、ぜんぜん痩せない😭 そんな悲劇を防ぐためには、自分の今の状態をしっかり見極めることが重要です。
なぜ運動しても痩せない、リバウンドしやすいのでしょうか?
それを解明するために、まず、体の仕組みからご説明していきたいと思います。
私たちの体は、《ATP:アデノシン3リン酸》というエネルギー物質を作って生きています。その材料が、3大栄養素と言われる『糖質』・『脂質』・『たんぱく質』です。これは、車で言うところのガソリンになります。車は、ガソリンを入れただけでは動きません。ガソリンを熱というエネルギーに変えて初めて動くことができるようになります。つまり、私たちも、糖や脂質を、ATPに変えることで、動くことができているんです。運動するから燃えるんではありません。燃えるから運動ができるんです。
さらに、そのエネルギーを作る力が強いエンジンなのか、弱いエンジンなのかで、車を動かせる力が変わってきます。エネルギーを作る力が弱ければ、どんなにアクセルを踏んでも、車はスピードを出せません。普通の生活をすることが、一般道を走行することだとすると、運動をすることは、高速道路を走行するようなもの。もし、アナタの体が、一般道路でも30km/hや40km/hの速度で、どうにか走っているような車だとしたら…。そんな車で、高速道路を走ることは、相当、危険なことだというのは想像に難くないですね。
高速道路を走る時は、しっかり点検して、整備してから運転することが安全に走行する為の基本。運動することも同じ。自分が運動ができる体かどうか確認して、必要であれば体質改善を行ってから運動を行えば、頑張った分だけ、しっかり成果を感じることができるようになります!
アナタは大丈夫?運動NGチェックリスト
実際、アナタは運動してもいいのか、ダメなのか、
簡単なチェックリストを用意しましたので、確認してみてください!
☑ 慢性的に疲労を感じている
☑ 肩こり、首コリ、頭がおもい
☑ 食事の代わりにお菓子やパンを食べることがある
☑ 毎日、間食をしている
☑ 生野菜をほとんど食べない
☑ めまい・立ち眩みがある
☑ 運動後、疲労感がなかなか抜けない
☑ 胃腸の調子が悪い(もたれ・むかつきが偶にでもある)
☑ 手足は細いけど、お腹ぽっこり
☑ 眠りが浅い・寝ても疲れが取れない
☑ 便秘(甘い物を食べるとでる)
☑ 不調が甘い物を食べて治った
☑ コーヒーや栄養ドリンクなどカフェインとらないと頭が回らない
チェックの数が多いほど、また、下の方のチェックが多いと、特に危険度が高まります。
運動したらダメな人になる原因
上記のチェックリスト、アナタはいくつ当てはまりましたか?
なぜ、そうなってしまうのか、その原因となる3つを説明していきます。
と、その前に、簡単にエネルギー《ATP》が作られる仕組みを図でご紹介しておきます。
私たちの体にある1つ1つの細胞で各自、必要なエネルギーを作っています。
上の図のように、糖から酸素を使わず2個のエネルギーを作る回路を“解糖系”と言います。よく言う無酸素運動で作られるエネルギーです。しかし、よくご覧ください。糖は無酸素だけでエネルギーを作っているわけではありません。そこで作られたアセチルCoAを使って、ミトコンドリアで酸素を利用して、大量のエネルギーに変換されていきます。
ミトコンドリアとは、細胞内に50~5000個ほどある、エネルギー工場です。このミトコンドリアが、私たち生物のエンジン部分と言えるでしょう。解糖系はサブエンジン。
ミトコンドリア内では、酸素を使って、解糖系の18倍のエネルギーを作ることができます。細胞内にミトコンドリアの数が多いほど、その細胞のエネルギーを作る力は高まります。脳細胞や、筋肉細胞など、エネルギーが多く必要な細胞ほど、ミトコンドリアの数が多くなります。
有酸素で燃えるのは、脂肪だけではなく、糖もです。酸素があることで、糖や脂肪、そしてたんぱく質からも多くのエネルギーを作ることが可能になります。
「有酸素運動を20分すると、脂肪が燃えだす」と聞いたことがある方も多いと思います。脂肪はそのままでは、エネルギーになりません。エネルギーを作る為にアセチルCoAに変換しなければいけないんですが、そのためには絶対、酸素が必要なんです。つまり、脂肪が酸素と反応して、アセチルCoAになるまでに20分くらいかかるから、それまで酸素をいっぱい供給してね!という事なんですね。さらに、アセチルCoAになってからも酸素がないと、エネルギーにはなれないので、脂肪は、糖やたんぱく質と比べて、大量の酸素がなくては、エネルギーになる=燃えることができない栄養源なんです。
ちなみに、たんぱく質の場合は、脂肪より、酸素を必要としません。つまり、低酸素の状態では、脂肪よりたんぱく質が燃やしやすいともいえるでしょう。
つまり、不要な脂肪を燃やす為には、
①酸素が十分にあること
②ビタミンB群が十分にあること
③ミトコンドリアがたくさんあること
が重要になってきます。
①貧血・隠れ貧血
私たちの体は、食べたもので作られています。
エネルギーの原料は、3大栄養素と言われる《糖質》《脂質》《たんぱく質》です。そして、それをエネルギーに変えていくためには、いくつか必要な栄養素があります。それが、《酸素》と《ビタミンB1》です。
私たちの体は、呼吸をして生きていますよね。体には常に《酸素》が必要です。食事は、1週間ぐらいなら食べなくても生きていくことはできます。でも、酸素は、呼吸が10分も止まると、ほぼ生きることはできません。つまり、栄養は脂肪やグリコーゲン、筋肉などの形で、体内に貯蔵できますが、《酸素》は、貯蔵することができないので、常に呼吸をし続ける必要があるんです。そんな酸素を運んでいる運び屋が、“赤血球”です。その運び屋が多い人と、少ない人では、酸素を細胞まで運ぶ力が変わります。つまり、エネルギーを作る力に差が出てくるのです。
成人女性の、4人に1人と言われています。隠れ貧血を併せると、2人に1人。かなりの“貧血大国”になっている現状です。昨今の食生活では、生理のない子供達や男性も、貧血傾向にあるともいわれており、深刻な状況です。
もちろん、鉄分の多い食事をとることが大前提ですが、人によっては、鉄分のあるバランスの良い食事をしていても貧血になる人もいらっしゃいます。それが、胃腸が弱っている人と、ストレスが強い人です。食事を変えるだけでなく、体調管理、ストレスケアが貧血解消には重要になります。
おススメ食材
1、キャベツ‥生のキャベツには、消化を助ける消化酵素、ストレスケアに有効なビタミンC、炎症を抑制するオメガ3脂肪酸などが含まれています。カットキャベツになると、それらの効果が失効するので、丸ごとキャベツを食べるようにしてください。目安は、毎食、両掌山盛りです。
2、具沢山味噌汁‥ゴボウやレンコン、ニンジンなどの根菜、シメジ、シイタケなどのキノコ、ワカメなどの海藻を加えたお味噌汁は、ビタミンB群、ビタミンC、鉄分を含んだ代謝UPミネラルが取れる万能食!
②低血糖
低血糖状態というのは、その言葉通り、血液中の糖が少ない状態です。その方が、脂肪が燃えるんじゃないの?と思われがちですが、酸素不足・ビタミン不足が解消されなければ、脂肪は燃えにくいままです。その代りに、酸素を使わなくてすむ、たんぱく質(筋肉やコラーゲン)の方が燃やされることになります。それでも、なかなか思うようにエネルギーが作れないので、脳は、『甘い物を補給しろ~!』と、強い指令を出すことになります。そして、甘い物を食べて、血糖値が高くなることで、安心感・集中力・幸福感などの快感を感じます。ただし、その高血糖の状態は、体にとって毒にもなります。急いで血糖値を下げようとして、インシュリンが大量に出てきます。そうなると、高血糖の状態から、急降下した血糖値が下がりすぎてしまい、また甘い物が食べたくなるという負のスパイラル状態に陥っていくんです。そうなると、ビタミンB群も消耗してしまい、ますます、燃やせない体質になっていきます。甘い物を止めようとしても、それまでの甘い物依存によって、多くなったインシュリンの分泌量はなかなか下がりません。例えば、今まで、甘い物を食べて、血糖値が160まで上がっていたのを80まで下げるために、100のインシュリンが出ていたとします。ダイエットしようと、甘い物やめて低カロリーのダイエット食に変えたとします。低カロリーの食事で、血糖値が100までしか上がらなかったとしても、インシュリンは、今までと同じように、100で来るので、結果的に、低血糖に陥ってしまい、我慢が難しくなって爆食いに走ってリバウンド。というループにはまってしまうんです。
③ストレスケア
前述したように、ストレスは、貧血を増大させる原因になります。
運動して痩せるカラダになる対策!
運動NG体質の人は、上記の理由が原因で、エンジンの性能が落ちている人、つまり、エネルギーを作くる力が弱っている人です。
エネルギーを作る力が高くなれば、運動することに問題はありません。そして、ある程度、体が整備されると、運動することで、さらにエネルギーを作る力が強くなります。
では、どうしたら、エネルギーを作る力は高くなるでしょうか?ポイントは3つあります。
①食習慣の改善
まずは、しっかりバランスの良い食事を行う事が重要です。運動NG体質さんは、食事の質が悪く、間食が多い傾向があります。すぐに間食を止めれないことも多く、無理して止めてもストレスになってしまうだけ。まずは、必要な栄養をちゃんと補給する食事を行っていきましょう。そして、食事の内容だけでなく、食べ方も見直しましょう。胃腸がしっかりと働くことができる環境が、栄養の吸収を決めます。どんなに良い食事をとっても、胃腸が悪ければ、吸収できません。決まった時間の食事は、胃酸の分泌の助けになります。また、しっかりよく噛んで食べることで、消化の負担が減少します。必要な栄養が充実してくると、無駄な間食は必要なくなっていきます。
②ストレスケア
私たちの体は、ストレスを強く感じると、簡単に胃腸の働きを弱めます。消化吸収にエネルギーを使うより、目の前の危険を回避することを優先するためです。そのため、必要な栄養の消化吸収が難しくなってしまいます。適度なストレスは大事ですが、過度のストレスや、長期に渡るストレスには十分、注意をしてください。ストレス環境からの脱却や、自分のリラックスできる環境を確保するなど、ストレス対策を行いましょう。
③睡眠
良質な睡眠は、体内のエネルギーバランスを整える重要なもの。食欲のコントロールを行う自律神経や、ホルモンバランスを整えるためにも、良質な睡眠を味方につけれるかどうかが鍵になります。特に、午後10時から午前2時までの、成長ホルモンやメラトニンが分泌されやすい時間の睡眠が重要です。できるだけこの時間に眠れるように、自分の生活習慣を見直しましょう!
【おわりに】
ダイエットで運動をしていい人・ダメな人の違いを説明させていただきました。今まで、多くの人のダイエットのサポートをさせていただく中で、結果がでる人と出ない人の違いでもあります。
私自身、10kg以上太っていた経験があり、コンプレックスの塊で過ごしていました。必死でダイエットに取り組みましたが、痩せたら絶対幸せになれるというつもりもありません。ただ、現代の食の乱れにより、肥満が、ただの肥満でないことが増えています。さまざまな病に通じるような危険な太り方です。日々の生活が、不調に悩まされず、生き生きと楽しめるものになるよう、お役に立てれば幸いです。
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